韓国のチョン・ウィヨン(鄭義溶)外相は29日、記者懇談会で、朝鮮戦争(1950~53)の終戦宣言文案が米韓間で調整が進み、「すでに事実上合意されている状態」との認識を示した。
終戦宣言については、ムン大統領が今年9月、国連総会で、南北と米国の3カ国、または南北と米中の4カ国によって推進する意思を明らかにした。その後、米韓両国は外相や6カ国協議首席代表の協議などを通して意思疎通を図ってきた。
米国側は「順序・時期・条件」について異論を唱えたものの、鄭外相は宣言推進の方向などを盛り込んだ文案の調整を終えたと確認した。
これにより、米韓が調整した構想案に北朝鮮側が応じれば、対話の場が設けられる、というシナリオの最小限の条件が整ったという観測もある。
ただ、北朝鮮側が呼応するかどうか予断を許さない。今年9月に最高指導者が「二重基準・敵視政策撤廃」という条件を掲げている状況で、北朝鮮側が文案に関心を示すか未知数だ。
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