コンビニ入店前にクレジットカードやデビットカードで認証を受け、出入りに必要なQRコードを受け取る。店内で希望する商品を選んだら、レジを通さなくても認証したカードで決済が自動完了する――。韓国に登場した完全無人店舗イーマート24スマートコエックス店の風景だ。同社はこの店の運営経験をもとに、今年末までに韓国型完全スマート店舗技術の標準化を進める。
こうした自動決済は、AIビジョンと重量センサー、クラウドPOSなどリテールテックに基づいている。
店舗に設置された「スマート棚」が、顧客がどの商品をいくつ選んだのか認知し、店内6台のライダー(LiDAR)カメラが3Dデータで顧客の動きと位置、商品イメージ情報を収集する。
コンピュータービジョンを通じて、購買状況だけでなく、顧客に起きた異常も認識する。「助けてください」という悲鳴も認識し、安全上の脅威にも対応する。
イーマート24関係者は「テスト運営で蓄積したデータと、店舗に適用された一部技術は、他の店舗にも適用できる」とみる。
コンビニ「CU」も完全無人コンビニ「テックフレンドリーCU」を仁川(インチョン)サムスンバイオエピス店など4カ所で運営している。店内の▽ビジョンカメラ(商品移動追跡)▽モーションカメラ(動線追跡)▽360度カメラ(店舗全景撮影)――などAIカメラ30台余りと重さ15グラムの変化を感知する棚重量センサーなどで対応する。
「GS25」は乙支(ウルチ)スマート店をレジのない店舗として運営している。「セブンイレブン」もソウル市衿川(クムチョン)区のロッテ情報通信ビルにDTラップストア付属店舗として実験店舗を整えた。
コンビニは店舗数が多く、売り場が比較的小型であるため、無人化が比較的容易だ。新技術導入に積極的でもあり、技術革新を先導する役割を果たしている。
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