韓国・現代自動車が今年第1四半期(1~3月)、毎月1兆ウォン(1ウォン=約0.1円)以上稼いで過去最大の業績を達成し、この勢いを第2四半期も続ける見通しだ。ライバル会社が「安く・たくさん」販売する一方で、現代自動車は高価な車に集中して収益性を高めたのが功を奏したという評価だ。
金融情報会社「エフエヌガイド(FnGuide)」によると、現代自動車の第2四半期(4~6月)連結基準営業利益コンセンサス(証券会社展望値平均)は3兆5768億ウォンで、前年同期(2兆9798億ウォン)比20.0%増加すると予想される。同期間の売上高は39兆9330億ウォンで、前年の35兆9999億ウォンより10.9%増える見通しだ。
これに先立ち、現代自動車は第1四半期の売上高37兆7787億ウォン、営業利益3兆5927億ウォンを記録し、サムスン電子を抜いて国内上場企業の中で営業利益1位に上がった。当初、証券会社が展望した営業利益2兆9117億ウォンより20%以上高い。現代自動車は過去最大の業績を追い風に、2009年の国際会計年度導入以来、14年で初めてサムスン電子を上回ることになった。
現代自動車躍進の背景には、グローバル完成車ブランドの出血競争の中でも「適正価格獲得戦略」を維持したことが通じたと解釈されている。現代自動車が米自動車市場で支給したインセンティブは1台当たり963ドルで、米国市場平均の1250ドルに及ばない。
その間、現代自動車はジェネシス、多目的スポーツ車(SUV)などの高価な車両に集中し、収益性の改善に力を入れた。今年第1四半期、現代自動車の全体の販売でジェネシスとSUVの販売割合は57.8%で半分を超える。特に北米地域でSUVとジェネシスの販売がそれぞれ28%、36%増加して業績を牽引した。現代自動車の第1四半期のグローバル販売台数は、前年同期(90万2691台)比13.2%増の102万1712台だ。
好調な実績は、第2四半期も続くとみられる。
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