韓国城南市(ソンナムシ)盆唐区(ブンダング)で先月5日に起きた亭子(チョンジャ)橋歩道部分の崩壊事故を受け、韓国政府は1日、亭子橋のような「カンチレバー型」(片方の端が固定され、もう片方は支えがない)構造の橋梁に対して全数点検を実施すると発表した。
政府によると、地方自治体が現在、管理するカンチレバー構造橋梁は計1801カ所。ソウル市が320カ所で最も多く、忠清北道(チュンチョンブクド)263カ所▽京畿道(キョンギド)251カ所▽慶尚南道(キョンサンナムド)213カ所▽江原道(カンウォンド)137カ所――などとなっている。
このうち1624カ所(90.2%)が建設から10年以上が経過し、さらに583カ所は30年以上に達している。
橋梁の等級は、安全度によってA(優秀)からE(不良)までの5つに分けられる。B(良好)とC(普通)は部材に欠陥があるが安全に支障がない状態、D(不十分)とEは部材の欠陥で使用を制限・禁止しなければならない状態だ。これを当てはめれば、A42カ所、B1267カ所、C以下398カ所だ。「施設物の安全や維持管理に関する特別法」上、新規登録のため等級が定められていない橋梁は94カ所だ。
崩壊した亭子橋は、過去の定期安全点検と精密安全点検でBとCを受けていたのに崩壊事故が発生しており、政府は等級に関係なくすべてを点検することにした。
主な点検事項は▽橋梁の亀裂・破損有無▽歩道部分の変形の有無▽上下水道管など施設物追加設置による構造物損傷有無――など。
(c)NEWSIS