ソウル市江南(カンナム)区で投身場面を自らSNSで生放送した女子生徒への「2次加害」が続き、法曹関係者は「厳然たる違法行為だ」として警告している。事件の背景と名指しされたオンライン空間への青少年の流入が目立ち、対策作りを求める指摘も相次いでいる。
江南区テヘラン路のあるビルから飛び降りた女子生徒の身元情報が、テレグラムなどを中心に広まっている。生徒が生前載せたとみられる文章をキャプチャーした写真で、携帯電話番号がそのまま露出している。
また、生前の行動に関連した憶測や、実名やニックネームらしき名前を挙げてセクハラまがいの書き込みも多数に上る。
法律の専門家はこうした行為が死者の名誉毀損罪に当たる可能性があるとみている。死者の名誉毀損とは虚偽事実で死者の名誉を傷つける罪で、有罪になれば2年以下の懲役や禁錮または500万ウォン(約50万円)以下の罰金に処される。親告罪で死者の親族や子孫が告訴できる。
事件直後に掲載された映像がいまだに残っているオンライン空間もあり、自殺の映像を探す人の書き込みも多い。
法務法人テヘランのクォン・ミンジョン弁護士は「故人が生前にどうしていた、というような話は虚偽の可能性があり、遺族の名誉を毀損する恐れがある。罪が成立する」とみている。
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