韓国の若年層で麻薬中毒で治療を受けた患者が5年間で2倍以上増加したことが健康保険審査評価院の資料分析でわかった。
麻薬中毒治療者は、アヘンに類似した麻薬の使用による精神や行動障害▽カンナビノイド使用による精神や行動障害▽コカイン使用による精神や行動障害▽幻覚剤使用による精神や行動障害▽麻薬や幻覚剤による中毒――などで治療を受けた患者を指す。
患者の総数は2018年429人から2019年515人、2020年557人、2021年619人、2022年721人と毎年増加している。
2022年の年齢別患者数は、9歳以下2人、10代26人、20代162人、30代169人、40代127人、50代104人、60代74人、70歳以上26人。20~30代の患者が全体の半分に達する45.9%を占めている。
2018年と比較すると、20代の患者は2.7倍に増加し、30代は2.25倍、10代は1.62倍、40代は1.35倍、50代は1.49倍、60代は1.32倍、70代は1.3倍増加した。9歳未満と80歳以上だけが同期間にそれぞれ2人ずつ減り、他の年齢層はいずれも増加した。特に10代患者の増加幅が20~30代を除いた全年齢の中で最も大きかった。
麻薬中毒治療のために使われた診療費の総額は2022年は6億8899万ウォン(1ウォン=約0.1円)。2018年の4億1802万ウォンより約2億7000万ウォン増加した。健康保険などを除いた本人負担金の総額は1億7865万ウォンだった。単純に患者数で割ると、2022年は患者1人当たり平均診療費95万ウォン、本人負担は24万ウォンほどになる。
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