2024 年 9月 20日 (金)
ホーム社会大学にチアリーダーサークル→若い女性選抜→総裁に紹介…韓国カルト宗教、性暴力の手口

大学にチアリーダーサークル→若い女性選抜→総裁に紹介…韓国カルト宗教、性暴力の手口

キリスト教福音宣教会(JMS)の教主であるチョン・ミョンソク総裁(右)と「ナンバー2」とされるチョン・ジョウン氏(JTBC放送画面キャプチャー)(c)MONEYTODAY

韓国のカルト宗教「キリスト教福音宣教会(JMS)」のチョン・ミョンソク(鄭明析)総裁による性的暴行事件で、共犯の疑いがあるとして「JMSナンバー2」のチョン・ジョウン氏が18日、拘束された。大田(テジョン)地裁が17日、チョン・ジョウン氏とJMS関係者の女性1人に対して拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を実施し、証拠隠滅と逃亡の恐れがあるとして逮捕状を発行した。2人は拘束状態で検察の取り調べを受けることになった。

チョン・ジョウン氏は女性を誘う役割を果たしており、チョン・ミョンソク氏の性的暴行犯行に積極的に加担した疑いが持たれている。検察は共同正犯と判断し、ほう助容疑ではなく準類似強姦容疑を適用した。

◇教団の実力者

チョン・ジョウン氏は教団内の実力者として知られた人物で、疑似宗教教主の犯罪を取り上げた米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)ドキュメンタリー「すべては神のために:裏切られた信仰」で被害者が「J姉さん」と呼んでいた人物。

総裁による性的暴行が暴露されると、チョン・ジョウン氏は自分が担当する教会での礼拝で「女性たちが先生の半径3メートル以内に来られないように防いだ」と主張した。だが、被害者らはメディアとのインタビューで、自分たちを総裁の部屋に連れて行ったのはチョン・ジョウン氏の最側近であり、チョン・ジョウン氏も性的暴行の事実を知っていたはずだと反論した。

性暴行で苦しめられたある被害者は2019年10月、チョン・ジョウン氏に会った際、「チョン・ミョンソクのそばでもっと頑張れ」と助言されたとし、当時の録音ファイルを公開した。

チョン・ジョウン氏はこうした容疑について否定している。

このほか、準強姦と強制わいせつのほう助容疑などで拘束前被疑者尋問を受けたJMS関係者4人(いずれも女性)は、既に脱退した点などを考慮して拘束令状が棄却された。

◇相次ぐ被害申告

チョン・ミョンソク総裁は2001年8月から2006年4月までマレーシアのリゾートと香港のマンション、韓国京畿(キョンギ)道の安山宿舎などで20代の女性4人に性的暴行を加えた罪で懲役10年を宣告された。

2018年2月に出所したが、その直後から2021年9月まで17回にわたって忠清南道(チュンチョンナムド)の修練院などで、複数の女性に性暴行(準強姦など)を繰り返したとして起訴された。

裁判の進行中にも被害者の告訴は続いており、大田地検は2018年8月に修練院で女性の体を触った疑いでチョン総裁を追起訴し、忠南警察庁も韓国人女性信徒3人から告訴を受け、捜査中だ。

30年以上JMSを追跡してきた檀国(タングク)大学数学科のキム・ドヒョン教授は「JMS幹部たちはチョン総裁の歓心を買うため、きれいで背の高い20代女性を連れていった。そのため大学にチアリーダーサークルを作った」と話している。

(c)MONEYTODAY

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