ソウルでこのほど、一軒家を宿泊施設として利用した中国人カップルが120トンもの水を使うなど水道・電気・ガスをいたずらに浪費する問題が起きた。家主側が請求を受けた光熱費は84万ウォン(約8万4000円)。家主が抗議すると、このカップルは「大使館を通じて問題にする」などと開き直っている。
家主は先月6~30日の25日間、宿泊共有プラットフォーム「Airbnb(エアビーアンドビー)」を通じて中国人カップルに宿泊施設を貸した。
ところが、2人は水を出しっぱなしにして120トンも使い、暖房をつけたまま窓を開けて外出していた。契約終了を控えた先月27日、検針員が漏水を疑い「浪費」が判明した。
家主がカメラ映像で確認したところ、客は入居5日後に荷物を持って施設を離れ、その後は数日に1回、各5分程度立ち寄っただけだった。
この客は入居直前、新型コロナウイルスでの予約キャンセルを問い合わせていたほか、Airbnbのアカウント名や国籍を変えたり、施設内のカメラの有無を確認したりと、おかしな行動を見せてた。
家主は今回の事態について「予見されたことだ」と話し、故意だったとみている。
家主はAirbnb側に助けを求めたが、Airbnbは「利用約款上、器物破損の場合、強制的にお客様に料金を負担させることができるが、水道光熱費などの公共料金の場合はお客様の同意なしに負担させられない」と答えた。
客にメッセージを送ると「すでに韓国を離れた。私たちの使用に問題はなかった。ソウルの中国大使館を通じて問題にする」と返事がきた。
Airbnbには、家主と客が管理費を協議できる規定があるが、家主側はこのような荒唐無稽な問題が起きると想定しておらず、客と協議をしていなかった。また、外国人に対する費用請求は現実的に不可能だ。このため法曹関係者の間では、家主が損害賠償を受けることは難しいという見方で一致している。
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