K-POP歌手の勢いは止まらない。ただ、グループ「防弾少年団(BTS)」、PSY(サイ)、女性アイドルグループ「ワンダーガールズ(Wonder Girls)」以外には「HOT100」入りした歌手は少ない。
女性4人組グループ「BLACKPINK(ブラックピンク)」は、セレーナ・ゴメスと共演した「アイスクリーム(Ice Cream)」(13位)をはじめ、計9曲を「HOT100」に押し上げた。BLACKPINKのメンバーであるロゼとリサもソロでランキング入りした。
ほかには▽ジミンと共演した「バイブ」のテヤン▽RMとの共演曲「野花見」のチョ・ユジン▽グループ「TWICE」――ぐらいだ。
ただ、今年に入ってから注目の動きが出ている。K-POPのガールグループ「ニュージーンズ(NewJeans)」が、初シングル「OMG」の先行公開曲「ディト(Ditto)」で、1月21日付「HOT100」の96位に入った。K-POP「第4世代」に入り、以前とは異なる現象が起きている。
◇「歌が良い」口コミで成果
PSYの「江南スタイル」など「HOT100」に入ったK-POP歌手の曲は、直接的または間接的に北米内の戦略的なプロモーションによってランキング入りが実現している。
しかし、「ディト」は特にプロモーションなしに「歌が良い」という口コミだけで、こうした成果を出している。
ニュージーンズのもう一つの曲「OMG」も、やはり同様の形で「HOT100」入りした。これら2曲はそれぞれ5週間と6週間ランキングに入り、一時的な人気ではないことを証明した。
第4世代では他に、ガールズグループ「フィフティフィフティ(FIFTY FIFTY)」の「キューピッド(Cupid)」がやはり口コミだけで4月1日付「HOT100」で100位入りした。「ディト」「OMG」「キューピッド」はいずれもイージーリスニング系列の曲という共通点がある。
◇「HOT100」の敷居、さらに低く
こうしたK-POP「第4世代」ガールズグループによる新たな活躍ぶりと、既存のK-POPスターであるBTS出身のソロ歌手ジミンの奮闘によって、「HOT100」の敷居はさらに低くなる――こんな観測も出ている。
これまでK-POPはもちろん、世界のポップ界では、グループ出身のソロ歌手は、単独では破壊力が弱いと言われてきた。
だが、英ボーイバンド「ワン・ダイレクション(One Direction)」出身でやはり「HOT100」でトップになったハリー・スタイルズ(Harry Styles)、そしてBTSメンバーらのソロでの活躍によって、そうした先入観は崩れつつある。
(おわり)
(c)NEWSIS