韓国の主要百貨店が昨年初めて持続可能経営報告書を発刊したのに続き、「エコ経営」の取り組みを続けている。産業界全般でESG(環境・社会・支配構造)経営が重要視されているうえ、特に流通業界はB2C(企業と消費者間)で成り立っているためイメージ改善にも役立つという判断だ。
新世界百貨店は今月から古紙を活用したショッピングバッグ・包装紙を使用している。古紙含有率100%で、全国13店舗と本社で捨てられる毎年6000トンほどの紙や箱など古紙を集めて作ったものだ。包装紙など年間600万枚以上を削減すると期待され、1万1000本の樹木を保護する効果がある。
百貨店業界で古紙含有率100%のショッピングバッグを最初に導入したのは現代百貨店だ。昨年4月、全国16店舗で取り入れた。これまで百貨店のショッピングバッグの色は高級なイメージを出すため白が主流だったが、再生紙の黄色を生かしつつ緑色を加えたことで消費者から好評を得た。
ロッテ百貨店は2021年から国際山林協会の認証紙で作ったエコショッピングバッグを導入しており、再生紙の活用を検討している。
百貨店は包装需要が高く、紙が廃棄物の相当部分を占める。現代百貨店の持続可能経営報告書によると、2021年に店舗で発生する廃資源の90%以上が廃紙だった。
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