韓国で国民の平均寿命が延び、引退後の再就職も多くなった。その結果、「赤字人生」に入る時期が10年前と比べて5年遅くなった。一方で、高齢層の就職先も公共機関や短期雇用など報酬が少ない場合が多く、所得から消費を除いたライフサイクル赤字額も2倍近く増加した。
統計庁が3月発表した「統計プリズムBeyond GDPと国民移転勘定」によると、2020年のライフサイクル赤字の「再進入年齢」は61歳で、2010年に比べて5歳延びた。
一般的に0~27歳は労働所得が少ないため「1次赤字区間」に分類され、引退後は「2次赤字区間」と呼ばれる。ライフサイクルの赤字進入年齢は毎年高くなる傾向で、2010年に56歳だった赤字進入は2019年には60歳となっている。
報告書の作成者は「2次赤字区間への進入年齢が高くなったのは法定定年の60歳の義務化や、引退後の再就職支援など、老年層の雇用促進支援政策と関連がある。以前より健康状態が良好な老年層が、より長く労働市場に留まり、長くなった期待余命に対応しているようだ」と分析している。
(c)news1