韓国のデジタル資産取引所共同協議体(DAXA)が3月31日、暗号資産(仮想通貨)の「ペイコイン(Paycoin)」に対する取引支援終了(上場廃止)決定を発表した。昨年11月の「ウィミックス(WEMIX)」に続く2例目の韓国産大型プロジェクトの退出となる。
DAXAは韓国のアップビット(Upbit)、ビッサム(bithumb)、コインワン(Coinone)、コルビット(Korbit)、ゴーパックス(GOPAX)の5大暗号資産(仮想通貨)取引所が、投資家保護と取引支援について共同で対応するため2022年6月に立ち上げた協議体。
DAXAによると、ペイコインは今月14日に取引支援が終了する。
DAXAの会員企業は満場一致でペイコイン取引の終了を決定した。取引支援終了理由について「留意銘柄の指定期間満了日までに、ペイコイン側は実名確認入出金アカウントを発給されず、暗号資産事業者の変更申告を完了できないなど、留意銘柄指定理由を解消できなかった」としている。
ペイコインは、DAXAのうちアップビットやビッサム、コインワンで上場されている。ウィミックスとともに、韓国暗号資産プロジェクトを代表する大型プロジェクトとして初期から名を馳せたプロジェクトだった。しかし、今回のDAXAの決定により、事実上、韓国国内取引所での決済サービス停止に続き、市場競争力もなくなった。
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