韓国のファッション界にもジェンダーレスの風が吹き、デザインさえ気に入れば、紳士服でも婦人服でも区別なく着る消費者が増えている。そんな「ジェンダーレスルック」のブームに乗じて人気を集める韓国ブランドが「JUNE.J(ジュンジー)」だ。
サムスン物産ファッション部門によると、昨年末現在、紳士服ブランドのジュンジーの女性ライン売り上げが前年同期比2.5倍以上増えた。専門モールSSFショップでも同期間、売り上げが2倍以上成長した。
ジュンジーは2007年、チョン・ジュンウク・デザイナーが自身の名前で作ったブランドだ。パリに拠点を置き、パリコレクションなどで認知度を高めてきた。サムスンファッションデザインファンド(SFDF)の後援を受け、2012年からサムスン物産に所属し、ブランドを展開している。
紳士服ブランドだったジュンジーが婦人服までラインを拡張するようになったのは、ポップスターのリアーナ(Rihanna)、歌手のCL(シーエル)らが紳士服であるジュンジーの服を着始めてからだ。
特に2017年、あるイベントでリアーナがジュンジーのオーバーサイズ男性シャツをワンピースとして活用し、話題になった。ジュンジーは女性の体に合う大きなシャツを作れば人気を集めるだろうと考え、婦人服市場に飛び込んだ。
サムスン物産によると、昨年秋冬シーズンに発売したジュンジーの女性ニットとジャケットは50万~60万ウォン(1ウォン=0.1円)台と高価であるにもかかわらず、ほぼ完売した。
ジュンジーは今年、策ね発売した女性ラインのジャンパー、パンツに続いて、今年はコートやニットへ品目を拡大する。
(c)MONEYTODAY