新型コロナウイルス感染のエンデミックで航空路が続々再開し、韓国流通業界が外国人観光客を迎える真っ最中だ。4月にはフィリピンの復活祭(6~9日)、タイのソンクラン(13~15日)など東南アジアの連休が集中しており、さらに多くの観光客が入国するものと期待している。
韓国観光公社の韓国観光統計によると、1月の外国人の訪韓は43万4429人で、前年の同じ月に比べて430.8%増加した。2月には47万9248人とさらに増えた。新型コロナウイルス感染以前に比べ回復率は30%台でまだ高くはないが、4月の東南アジアの連休を経て、第1・2の訪韓市場である中国と日本が正常化すれば、5月から訪韓外国人数の回復速度も速くなる見込みだ。
流通業界は今年に入って外国人の売り上げ伸び率が上昇傾向を見せると、外国人観光客を対象としたプロモーションなどの特典を強化している。
ロッテ百貨店は本店と蚕室(チャムシル)店を中心に外国人観光客が大幅に増えている。今年1月と2月、本店と蚕室店の外国人売り上げは前年同期比それぞれ650%、410%増加した。
蚕室店は新型コロナウイルス以前の2019年の同期に比べてもブランド品と海外ファッションを中心に売り上げが30%増えた。ロッテ百貨店は外国人顧客を対象に購入金額・商品群によって5~7%相当のロッテ商品券贈呈プロモーションを実施している。
同期間、新世界(シンセゲ)百貨店本店の外国人売り上げは310.4%伸びた。新型コロナウイルス以前の2019年と比べると50%程度回復した。
新世界百貨店は本格的な外国人観光客訪問シーズンを迎え、外国人専用ポイントカードの新規発行顧客にアイマスクパックセット、メンバーズバー飲料券などウェルカムギフトを提供する。4月の1カ月間、外国人顧客を対象にブランド合算100万・200万・300万・500万・1000万ウォン以上購入した場合、購買金額の5%を商品券として贈呈する。
ギャラリア百貨店の1~2月の外国人売り上げは前年同期に比べ65%伸び、2019年1~2月の売り上げに比べても半分以上まで回復した。3月1~19日の外国人売り上げが前年同期に比べて294%も伸び、この中でも中国人の売り上げが300%以上急増した。
ここを訪れる外国人のうち、中国人の割合は10人中8人程度だとギャラリアは説明した。ギャラリアも外国人観光客を対象に一定金額以上購入した場合、商品券を贈呈するイベントを実施している。
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