ソウル市西大門(ソデムン)区の女子中学校が最近、閉校の可能性について保護者に明らかにし、懸念が広がっている。今月には同市広津(クァンジン)区の華陽(ファヤン)小学校が閉校したばかりで、子供の減少で運営に困難を来たしている市内の小中高校で閉校の動きが加速するのではないかという懸念が広がっている。
この女子中学校の校長は最近、保護者総会で「この5年間の入学生が毎年100人を下回っている」と述べ、2027年に閉校する可能性に言及した。学校関係者によると、入学生不足で学校運営が難しく、多くの授業を臨時教員に任せているという。同関係者は「閉校決定ではないが、内部的には閉校は避けられないと判断している」という。
この女子中学校の閉校が決まれば、ソウルでは5例目となる。
ソウルでは今後、学齢人口の減少で閉校する学校が急増する可能性が高い。
ソウル教育庁が2021年に出した「2021~2025年学生配置計画」資料によると「小規模学校」は2021年小学校(児童240人以下)40カ所、中学校(生徒300人以下)38カ所、高校(同)13カ所の計91カ所だった。だが、今年出した「2023~2027学生配置計画」資料では、小規模学校は小学校53カ所、中学校61カ所、高校21カ所に急増していた。
ソウル教育庁関係者は「小学校で全校児童240人、中・高校で全校生徒300人以下の状態が続けば学校運営は事実上不可能になる。入学人員が公立に比べて少ない私立学校は閉校について悩むところが相当数に上るだろう」と話した。
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