韓国で2012年にビール市場1位の座をOBビールの「CASS(カス)」に譲ったハイト真露が、2019年発売の「TERRA(テラ)」を中心に本格的な追い上げに乗り出した。ソウルなど首都圏飲食店と居酒屋を中心に販売量を増やし、一時、2倍以上広がったシェアの格差をかなり縮めたという。
ハイト真露によると、昨年テラの販売量は前年比11%増加し、初めて年間販売量10億本(330ml基準)を突破した。
昨年、テラは営業用(非家庭用)の販売量が大幅に増加した。飲食店、飲み屋などの販売量が前年比33%増加し、パブやクラブで飲む330ml小瓶の販売量が前年比約85%増えた。
ハイト真露関係者は「ソウルの主要商圏にある一部飲食店ではテラの販売量が他社製品を超えたところもある」と話した。
投資業界ではテラの市場占有率が30%台後半に上昇したという分析も出ている。
かつてビール市場1位だった「hite(ハイト)」はカスに押され、2012年の2位転落以後、市場占有率が一時20%台に下落したこともある。
しかし、テラの好調な販売に支えられ、ハイト真露のビール売り上げは昨年7842億ウォン(1ウォン=0.1円)で会社全体売り上げの31.4%を占めた。
それでも短期間でビール市場1位が変わる可能性は低いという意見も多い。カスの市場占有率が依然として高く、売り上げ格差も相当な水準であるためだ。
市場調査機関のニールセンコリアによると、今年1月の家庭用ビール市場シェアはカスが43%で1位を占め、2位のテラの市場シェアは18.6%だった。
(c)MONEYTODAY