「泥棒がほれたグルメ店」として話題になった韓国の有名パン屋の社長が、カルト教団のキリスト教福音宣教会(JMS)の被害者2世だと告白し、「エセ宗教から無事脱出できたことに感謝する」と伝えた。
ソウル・聖水洞(ソンスドン)でパン屋を経営するソン・ソンレ社長(30)は、自店のインスタグラムで「実は私はJMSで生まれた2世。これは私が消すこともできず、変えることもできない過去」と打ち明けた。
ソンさんは、両親がJMSで会って結婚したと明らかにし「私の両親は、世の中をより暖かい場所にしよう、という教主の言葉を信じて月30万ウォン(1ウォン=約0.1円)で私と兄を育て、誰よりも善良に暮らした」と話した。
米国育ちのソンさんは教主に会ったことはないが、牧師から「教主の新婦にならなければならない」という話を聞いたことがあるという。
ソンさんは「私の発言が少しでも、勇気を出してこのような大切なドキュメンタリーを作ってくださった方々の後押しになるようにと文章を書くことにした」と伝えている。
ソンさんのパン屋は2019年、侵入した泥棒が4時間も居座ってパンを食べて逃げたことから「泥棒がほれたグルメ店」として有名になった。昨年、tvNの番組に出演した際、月間売り上げが2億ウォン(約2000万円)台であることを明かして話題を集めた。
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