韓国の故チョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領の孫で米国在住の男性(20代)がこのほど、ユーチューブのライブ放送中に、麻薬とみられる薬物を使う場面を公開し、現地警察が出動する騒動になった。
男性は17日、自身のインスタグラムで「1時間以内にすべて公開する。自首したい」とライブ放送を予告。その後、ユーチューブでライブ放送を開始した。
男性は「エクスタシー」(違法薬物MDMA)など多数の麻薬に言及したうえで錠剤を服用した。その後、「申し訳ありません。私を殺すならどうか殺してください」と叫んで体を震わせたり、上着を脱いだまま「とても苦しい」とすすり泣いたりした。幻覚症状に陥ったような様子で、韓国語と英語で混ぜながら大声を出して暴れた。
ライブ放送を見ていた知人からの通報を受け、現地警察や救急隊員が男性の部屋に踏み込み、男性を制止。男性は大声を出して暴れ、その後、ライブ放送は中断された。
◇全斗煥氏の親族のスキャンダル「暴露」
男性は今月13日、「米ニューヨーク在住で会計法人で働いている」として自ら撮影した映像を公開した。その際、自分はチョン・ドゥファン元大統領の孫▽チョン・ジェヨン(全在庸)氏(チョン・ドゥファン氏の二男)の息子――であり、家族写真や家族関係証明書などを示しながら、自らを「チョン・ウウォン」だと名乗った。
男性は「私の家族がおそらく手掛けている詐欺行為を明らかにする。それに役立つ映像を撮ることにした」と宣言した後、連日、一家に対する暴露を続けてきた。チョン元大統領を「虐殺者」と表現したり、チョン・ジェヨン氏の私生活などに関する情報を発信している。
ただ、男性がなぜこうした行動を取るのか、また公開した情報にどれほどの信憑性があるのか、疑問視する声もある。チョン・ジェヨン氏は一部メディアを通して「うちの息子は重い病気だ」と語っている。
(c)NEWSIS