物価高騰を受けて製品を従来より大容量または小容量で購入する「両極化消費」トレンドが韓国で広がりを見せ、食品業界もこれに対応した動きを見せ始めている。
ロッテネスレコリアは「テイスターズチョイス・オリジナル50g」を発売した。50gはボトルコーヒー製品では珍しい小さなサイズだ。消費心理が冷え込んだ状況で、必要な量だけ販売する戦略を打ち出した。
ハイト真露飲料は昨年末、ノンアルコールビール「ハイトゼロ0.00」の小容量バージョンである240ml缶を発売し、人気を集めている。オンラインだけで販売しており、今後販売チャンネルを拡大する予定だ。
相対的に割引率が高い大容量製品の需要も増加している。
ソウル牛乳協同組合は黒豆を活用した大容量加工乳「黒豆ブラックラベル900ml」を出した。
コーヒー&ティー専門企業のJARDINは「済州の春・青麦茶1.5L」を販売する。JARDIN関係者は「物価高の時代には大きいほど良いという『巨巨益善』トレンドに合わせて大容量製品を出すことになった」と話した。
コスパ重視の消費トレンドは酒類業界にも広がっており、ゴールデンブルーは先月、正統ブレンドスコッチウイスキー「オールドキャッスル」の1L大容量製品を発売した。従来の700ml製品よりml当たりの価格は下げた。
業界関係者は「単身世帯のための製品として出てきた小容量製品が長引く物価高で一般消費者にも広がっている。必要な分だけ買おうという消費心理の影響だ」と説明した。
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