酒酔い運転で事故を起こし、活動を自粛している韓国の女優キム・セロン=道路交通法違反罪で公判中=がこのほど、自身のインスタグラムに有名フランチャイズのカフェでアルバイト中として写真3枚を公開した。裁判でキム・セロンは「生活苦」を強調しており、写真はこの主張を裏付けるためアップされたとみられる。ただ、関係者からは「彼女はここで働いたことはない」と否定する声も上がり、信ぴょう性に疑問が出ている。
キム・セロンは11日、自身のインスタグラムに写真を投稿した。カフェのロゴが記されたエプロンや帽子を着用し、アルバイトをしている様子が強調されている。ただ、手袋をした手で髪を触ったり、電灯の消された厨房で帽子・マスクを着用せずパンをこねたりする様子が写され、衛生上の問題点がまず浮き彫りになっている。
加えて、キム・セロンが本当にこの店でアルバイトをしているのか、という疑問が持ち上がっている。写真が撮影されたカフェは京畿道(キョンギド)に位置し、ここではキム・セロンではなく、その友人がアルバイトをしていたことが、同店関係者によって確認されている。その友人も昨年9月にアルバイトを辞めているという。また電灯の消された厨房はここには存在しないといい、店側はどのような経緯で今回の写真が撮影されたのか調査に乗り出している。
厨房内で使われていたミニ電灯にも関心が寄せられている。これはオーストラリアのデザイナーが設計した「NEOZ」製で46万ウォン(約4万6000円)もする高級インテリアだ。キム・セロンが8日の初公判で「生活苦を経験している」と主張する一方で、身近には高級ブランド品を置くというチグハグさが露呈した形になっている。
キム・セロンは昨年5月18日午前8時ごろ、ソウル市江南(カンナム)区内で、SUV(多目的スポーツ車)を酒酔い運転して街路樹などに衝突する事故を起こし、そのまま走行した道路交通法違反の罪に問われている。検察は「初犯であり、被害者らと示談するなど被害回復のために努力している」として罰金2000万ウォン(約200万円)を求刑している。
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