ゼロシュガー焼酎や清涼飲料などに添加されている甘味料「エリスリトール」が心臓まひや脳卒中の危険性を高めるという研究結果に、韓国の関連業界が当惑している。米食品医薬品局(FDA)と韓国食品医薬品安全処がいずれも使用を許可した安全な添加物であるにもかかわらず、この研究内容が報道されて以後、有害な物質という認識が拡散しているためだ。
米クリーブランドクリニック財団ラーナー研究所のスタンレー・ヘイズン博士が国際学術誌「ネイチャーメディシン」に「心臓疾患の危険要素がある人は血中のエリスリトール数値が高ければ心臓まひや脳卒中の危険性が2倍になる」と研究結果を発表し、米CNN放送が先月末、この内容を報道した。
エリスリトールは果物、野菜、キノコなどから抽出する天然糖アルコールで、甘みは砂糖の60%程度だが、カロリーはゼロ。砂糖が1グラム当たり4kcal、ソルビトール、マリトール、キシリトールなど、他の糖アルコール類カロリーが1g当たり2.4kcalだという。
韓国では「チョウムチョロム・セロ」「ジンロイズバック・ゼロシュガー」など焼酎をはじめ、コーラ、サイダー、菓子などに含まれている。
業界では、エリスリトールが液状果糖など甘み成分と比べても全く有害な物質ではない点を強調している。ある酒類業者の関係者は「エリスリトールは有害物質ではなく、ゼロシュガー焼酎の添加もごく少量なので人体に無害だ」と述べた。
関係者の間では、食品医薬品安全処で摂取許容基準のガイドラインを用意したり、人体に無害だという点を積極的に知らせたりするべきだという声が出ている。
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