韓国国内の慢性腎臓病患者が10年間で2倍以上に増加したことがわかった。疾病管理庁が9日、大韓医学会や大韓腎臓学会などと共同で明らかにした。
慢性腎臓病は3カ月以上腎臓に損傷があったり、腎臓機能が低下したりする状態を指すが、初期症状がほとんどない。腎臓機能が大きく低下してから発見される場合が多く、定期的な検査が重要だ。
世界人口の約11%が慢性腎臓病患者と推定される。韓国の成人の慢性腎臓病の有病率は8.4%(2021年現在)。年齢が高いほど有病率が高くなり、70歳以上では26.5%だった。
これを受けて、疾病管理庁は大韓医学会など8つの専門学会と慢性腎臓病予防管理規則を改正した。予防管理規則は▽定期的な検診▽高危険疾患(糖尿病、高血圧、肥満など)の管理▽薄味で食べること――などを推奨している。
チ・ヨンミ疾病管理庁長は「慢性腎臓病は負担が大きく管理が難しい。予防と管理のため健康な生活習慣の実践をお願いする」としている。
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