韓国では新型コロナウイルス感染パンデミック以後、1カ所に留まる時間が多くなり「空間」に対する消費者の関心が高まっている。ベストセラーの「トレンドコリア2023」でも今年の10大消費トレンドの一つとして「空間力」を挙げた。
これを受け、様々な業種の企業も空間事業に注目している。インテリア、香り、洗濯など従来営んでいた事業と連携し、一層細分化されたサービスに拡張し、人々が留まりたがる空間を作り出そうとしている。
インテリア業界では従来の断片的な施工ではなく、空間自体をキュレーティングし、提案するサービスを提供する事例が増えている。
「ハンセム(HANSSEM)」は最近、暮らしながらリフォームするという需要を反映し、部分工事特化商品「シンプルパッケージ」を発売した。既存の部分工事は台所・ドア・室内ドア・建具など希望する工程を選択して進められ、シンプルパッケージは希望する空間に改造することを提案する。
ハンセムはまた、部分工事の利便性を高めるオーダーメード型サービス「セーフティサービス」も新たに導入した。居住している家を工事する時、家の内部にある荷物を移動させる必要がある。工事中にホコリが発生するなど施工段階で発生する不便さもある。これらを解消するため、事前訪問サービス▽室内荷物移動サービス▽特殊保養サービス▽責任施工――などで構成する。
インテリアプラットフォーム「アーバンベース(Urbanbase)」も顧客のライフスタイルに合った空間を演出できるよう支援する「トータルインテリアコンサルティング」を手掛けている。施工効率性のためにインテリアの標準化を採用している従来の市場慣行とは異なり、デザインと予算、日程などすべての領域で顧客中心のサービスを提供する。スタイリング▽部分施工▽インテリアの3つで構成される。
スタイリングは、施工なしに家具や小物だけでも空間の雰囲気を変えたい顧客のために企画された。独自にセレクトした約70の国内外のプレミアム家電・家具ブランドのラインナップを通じて、顧客の好みに合うスタイルを提示する。
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