韓国の食品・酒類業界が政府の継続的な圧力により、予定された値上げを撤回したり保留していることがわかった。ただ、政府が物価安定のために金利を含めた根本対策より、業者圧力だけに集中しているという指摘も出ている。
食品業界と外食業界の値上げは年初から続いた。ビールと焼酎の価格が上がるという見通しが出ると、政府は酒類メーカーの実態調査をするなど対応に乗り出した。
酒類メーカーとしては、値上げ要因は十分だが、最近の物価高状況を考慮して焼酎の値上げについて検討していない。業界1位のハイト真露は既に、当分焼酎の価格を引き上げないという立場を公式に明らかにした。政府の圧力が続くと、値上げを予告したが撤回する事例も出てきた。
専門家らは、政府が人為的に価格を圧迫する物価政策は、副作用を生むと懸念している。
業界関係者は「製品を作るのにかかる費用が上がり続けているが、何の対策もなしに価格を上げるなという言葉だけを繰り返している。食品業者の大部分の収益性が落ちている。企業が置かれている状況も理解してほしい」と吐露した。
(c)news1