ソウル市鍾路区(チョンノグ)で19日、91歳の高齢者が運転する乗用車が建物に突っ込む事故が発生した。警察の調べでは、運転者が軽傷を負ったほか、建物のガラス4枚が壊れ、車両3台が破損した。
監視カメラの映像によると、一方通行の道路を徐行していた黒い乗用車が駐車場に向けて右折し、遮断機が上がる前にスピードを上げて建物に突進した。通行人は慌ててよけて難を逃れ、乗用車は駐車していた車両と建物にぶつかった。
目撃者は「駐車場の遮断機が上がりもしないのに大きな音がしてパッと進んだ。正面からぶつかられたら下敷きになっていたかもしれない」と話した。
警察はブレーキとアクセルを踏み間違えたと見ている。ただ、運転手以外にけがをしておらず、立件を見送った。
道路交通公団によると、65歳以上の高齢運転者の交通事故は2016年2万4429件から2020年3万1072件へと27.2%増加した。昨年3月、釜山では80代のドライバーが運転していたSUV車がバス停に突っ込み、市民1人が死亡、1人が重傷を負う事故が発生している。
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