韓国で先月、生産者物価が3カ月ぶりに上昇に転じた。電気料金、サービス価格(飲食・宿泊など)の引き上げなどの影響だ。特に電気料金は前月より10%ほど上がり、43年ぶりの大幅上昇となった。生産者物価は1カ月程度後から消費者物価にも影響を及ぼすだけに、今後の物価上昇につながりかねない。
韓国銀行が23日発表した今年1月の生産者物価指数は120.29(2015年を100)で、前月に比べ0.4%上昇し、3カ月ぶりに上昇に転じた。前年同月比では5.1%上がったが、昨年7月以後7カ月連続で上昇傾向は鈍化している。
韓国銀行経済統計局物価統計チーム長のソ・ジョンソク氏は「石炭や石油製品価格の上昇傾向が鈍化し、コンピュータ・電子や光学機器の下落幅が拡大したことに起因する」と説明した。
生産者物価は生産者が市場に供給する商品とサービスなどの価格変動を示すもので、消費者物価指数の先行指標として活用される。生産者物価は一般的に1カ月程度後になって消費者物価にも影響を及ぼすため、物価上昇圧力として作用し得る。
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