一方、ヘルスケア関連事業を営む零細自営業者は暖房費の暴騰との二重苦に直面している。
ソウル市江北(カンブク)区でPTショップを運営するキムさん(29)は「例年の年明けは運動を始めようとするお客さんが多いが、今回は特需がなかった」と嘆いた。「先月の暖房費は110万ウォンで前年比50万ウォン増えた。経営は苦しくなるが値上げすれば客を奪われそうで心配だ」とキムさんは吐露した。
新型コロナウイルス禍でプレー人口が急増したゴルフ業界も状況は同じ。景気低迷が影響を及ぼしかねないという観測が出ている。
国税統計ポータルによると、昨年11月末時点で事業者数が最も大幅に増加した業種は室内スクリーンゴルフ店(7667人)で1年前より22.9%増えた。
同市(チュンラン)中浪区のゴルフ練習場に通っていた会社員のチェさん(33)も趣味をしばらくやめることにした。「ソーシャルディスタンスがうるさいころ、ゴルフに興味を持って町内のアカデミー利用権を買ってレッスンを受けた。でも物価上昇で負担を感じ、延長しなかった」
仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「家計が苦しくても通信料金、電気料金などを減らすことは難しく、ヘルス関連やゴルフを諦めて節約しようと判断しがちだ」と指摘する。
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