2024 年 12月 22日 (日)
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振込先の口座、名義人もみな被害者だった [KWレポート SNS高額バイトのわな (7)]

イメージトゥデイ(c)MONEYTODAY

韓国・釜山に居住するチャンさんは詐欺の被害者だ。詐欺犯は、オンライン賭博に引き込んだ後、数十倍の収益が出るように勝率を操作する。被害者が収益を出金しようとする時、出金には正会員への登録が必要だと言って追加入金を要求する。

詐欺組織は、チャンさんに収益の出金のために3つの口座に9800万ウォンを入金するよう要求した。詐欺であることを認知したチャンさんは、口座の名義人A、B、C氏の3人に詐欺犯罪に責任があるとし、不当な利益金を返還するための民事訴訟を起こした。しかし、法廷に現れた名義人もみな詐欺の被害者だった。

A氏は法廷で、自分も詐欺の被害者で被害金の一部を返してもらう条件で通帳を組織に渡したと供述した。A氏が渡した通帳が、チャンさんをだますのに使われたのだ。

B氏は結婚適齢期を過ぎた41歳で、結婚相手を探せという母親の催促を受けてマッチングアプリを使い、そこで女性と出会った。

B氏は女性と毎日連絡を取り、恋人関係に発展した。女性は自分が韓国の証券会社の日本駐在員であり、長期海外出張中だが、海外投資のために口座を貸してほしいと言った。B氏は6000万ウォンとともに口座を貸した。その後、詐欺犯罪の被害者として昨年7月、ソウルの警察署で取り調べを受けた。

C氏は78歳の老人だった。「融資をしてくれるという話を聞いて、口座番号を詐欺組織に渡した」と供述した。

(つづく)

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