2024 年 11月 28日 (木)
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韓国カード会社、延滞率が一斉上昇……金利上昇で「危機」懸念

ソウル都心のあるレストランでカード決済する様子(c)news1

金利上昇期を迎え、韓国カード業界の延滞率が一斉に上昇している。景気減速の影が濃くなり、カード会社の危機を懸念する声が高まっている。

金融業界によると、主要カード会社の昨年第4四半期(10~12月)の延滞率を見ると、ウリィカードの1.21%が最も高く、▽新韓カード(1.04%)▽ハナカード(0.98%)▽KB国民カード(0.92%)▽サムスンカード(0.86%)――と続いた。

直前四半期に比べてすべて上がっており、最も大幅に上がったのもウリィカードの0.29ポイントだった。続いて▽ハナカード(0.21ポイント)▽サムスンカード(0.20ポイント)▽新韓カード(0.18ポイント)▽KB国民カード(0.14ポイント)――だった。

主要カード会社は信用貸出、リボルビング(一部決済金額繰越約定)などの手数料を法定最高金利(20%)水準にまで引き上げており、こうした急激な金利上昇が延滞率上昇を招いたとみられる。

与信金融協会によると、昨年末時点で新韓・サムスン・KB国民・現代・ロッテ・ウリィ・ハナカードなど7つの専業カード会社のリボルビング平均手数料は年15.18~18.35%。カードローンの平均金利は年15.06%、現金サービスの平均金利は年18.02%だった。

こうした状況を受け、カード会社は貸倒引当金の積立規模を増やしている。昨年、新韓は貸倒引当金を前年から26.5%増やし5602億ウォン(約581億円)にした。サムスンとKB国民も7%ほど増やした。

金融当局もカード業界に損失吸収能力を強化するよう強く求めている。金融監督院は最近、多重債務者に対する貸倒引当金をさらに積み上げるよう制度改善に乗り出す方針を明らかにした。

カード会社は延滞転移率、正常入金率、現金サービス限度消尽率など延滞率に先行する評価指標を活用した健全性モニタリング体系を構築する計画だ。

カード会社関係者は「昨年から続いた高金利の余波により、今年も主要カード会社の延滞率が上昇すると見ている。カード会社は貸倒引当金を確保して危機に備えている」と話した。

(c)news1

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