ソウル地下鉄エレベーターの半分が設置されてから15年以上が過ぎた。設置から15年以上経ったエレベーターは事故が起きる確率が高く、交換を急ぐべきだという指摘されている。
ソウル交通公社によると、ソウル地下鉄1~8号線の駅舎に設置されたエレベーター827台のうち410台(49.6%)が設置されてから15年以上経っている。
韓国昇降機安全公団は設置されてから10年以上のエレベーターを「老朽化したもの」と規定している。15年以上のエレベーターは事故の危険性が特に高く、エレベーター安全管理法によって3年に1回精密安全検査を義務付けられている。この5年間発生したエレベーター事故308件のうち130件(42%)が15年以上のエレベーターで発生した。
2020年10月、ソウル市江南区(カンナムグ)の駅に設置されたエレベーターのロープが滑車から外れ、1メートル下に墜落した事故があった。エレベーターの天井構造物が乗客の頭上に落ち、13人が約30分間、エレベーターの中に閉じ込められた。このエレベーターは2003年に設置された老朽エレベーターだった。部品交換の際に不手際があり、事故が発生したという。
同公社はこうした事故を防ぐため、エレベーターの交換周期を20年と勧告している。ただ、これは義務条項ではないため、公社がこの3年間、エレベーター交換工事を進めたのは1件もなかった。20年以上経ったエレベーターは2020年の7台から2022年には30台と急増している。
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