2024 年 11月 26日 (火)
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AIで化粧品の使用感評価、韓国大手が技術開発

コスマックス提供(c)news1

韓国の化粧品ODM(相手先ブランドによる企画・生産)大手のコスマックスが、淑明女子大学のパク・ジュンドン教授の研究チームと共同で、実際に塗らなくても化粧品の使用感を人工知能(AI)によって予測できる「テクスチャー標準測定」技術を開発した。

これまでの化粧品使用感の評価は使用者個人の主観的判断に左右される面が強く、同じ製品を使用しても人によって表現する塗り心地や水分感が違った。

コスマックスが開発した測定技術は、化粧品の塗りやすさと含まれる物質の粘度や弾性などの関係を調べ、主観に頼ることなく自動的に数値化する仕組みだ。

製品開発や品質検証をスピードアップできるうえ、使用感を精密に調整することができるためオーダーメード型化粧品開発にも応用できる。

今回の研究結果は米国の物理学会誌「PhysicsofFluids」に掲載され、ロンドンで昨年開かれた国際化粧品学会で発表されている。

コスマックスのイ・ビョンマン代表理事は「主観に頼っていた化粧品の使用感を客観的に数値化できるようパラダイム転換した意義は大きい」と述べた。

同社は昨年、デジタル事業本部傘下の施設を研究所に昇格するなどAI技術開発などに力を入れている。

(c)news1

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