韓国で「スカイ(SKY)」と呼ばれるソウル大・高麗(コリョ)大・延世大(ヨンセ)をはじめとする主要大学の定時募集で、自然科学系の受験生たちがコンピュータ・半導体など就職に有利な学科を好むことがわかった。半面、人文系列では特定学科より大学ブランドに重点を置く現象が目立った。
最近、韓国政府の人材養成政策と文・理科統合修学能力試験で活発になった「文理系間の進路変更」などにより、こうした傾向はより一層深まるものと見られる。
大学予備校「鍾路(チョンノ)学院」が医学・薬学などの専門職学科を除き、最近3年間、ソウル大学など主要11大学(自然系列10校)の競争率上位3学科の数を集計した。
その結果、自然系列では就職人気学科の選好度が高いことがわかった。2023学年度の競争率1~3位を占めた学科は、30学科中20%(6)がコンピュータ関連学科で最も多く、半導体4(13.3%)と人工知能3(10%)関連学科が後に続いた。
最上位圏の学生らが医学系列を志望し、残りの学生たちが就職に有利で、政府政策・大企業連係で将来が有望な学科に受験生たちが集まったのだ。
実際、サムスン電子への就職が可能な延世大学システム半導体工学科の場合、競争率6.50倍で自然系2位を占め、SKハイニックスへの就職が保障された漢陽(ハニャン)大学半導体工学科も11.88倍を記録した。
こうした流れとは異なり、建築・機械関連学科が上位圏学科からで徐々に押し出されるのとは対照的だ。
半面、人文系列では大学の看板に重きを置く受験生が多かった。今年の定時募集で33の人気学科のうち、外国語関連が7(20.6%)で最も多かった。高麗大学の場合、中国語中文学科と独語独文学科がそれぞれ1位と3位を占め、西江(ソガン)大学は欧州文化学科が1位。中央(チュンアン)大学でも欧州文化学部(ロシア語文学)が2位で上位圏に名を連ねた。
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