韓国で今年も新型電気自動車が続々発売される。ただ、完成車メーカーごとに電気自動車ブランディング戦略が一味違う。
現代(ヒョンデ)自動車やフォルクスワーゲンなどは新たなラインナップで電気自動車モデルのマーケティングをする。一方、メルセデス・ベンツやBMWなどは既存モデルに電気自動車用のトリム(自動車の室内に使用されている内張りの総称)を追加する方法で戦略を展開している。
大衆ブランド車種は、既存モデルとは全く別のラインナップで、「未来自動車」と呼ばれるほど果敢なデザインなどを試む。プレミアムブランドでは既存モデルの「ヘリテージ」を守る方法でアプローチする。
起亜(キア)自動車は4月ごろ、初の準大型電気自動車SUV(スポーツ用多目的車)「EV9」を発売する。EV9は大型車人気の高まりに乗じて関心を集めたうえ、直線を多用した「未来から来たような」デザインも注目を集めた。
現代自動車と起亜自動車は、専用電気自動車プラットフォーム「E-GMP」を使った電気自動車ラインナップを「アイオニック」「EV」シリーズとして発売している。これにより、従来の内燃機関車とは全く異なる外観を見せている。
準中型SUVのアイオニック5とEV6はIDEAデザインアワード、グッドデザインアワード、iFデザインアワードなど有数のデザインアワードで未来志向的なデザインとして好評を得た。
電気自動車セダンの「アイオニック6」も風の抵抗を最小化した流線型のデザインで、自動車専門の海外メディアで好評を博した。
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