韓国で新型コロナウイルス感染以後、海外旅行市場でMZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の割合が目立って増えたという調査結果が出た。韓国の旅行最大手ハナツアーが2022年の年齢別海外旅行の予約動向を分析した結果、20~30代の予約の割合が30%を占めた。これは2019年(16.3%)に比べて大幅に増加した数値だ。
20~30代の海外旅行需要の地域別の割合はベトナム、タイ、フィリピンなど東南アジアが37.4%で最も高かった。グアム、サイパン中心の南太平洋は23.2%を占め、相対的に海外旅行の再開時期が遅れた日本は18.2%、欧州は12.7%だった。
ハナツアーは「海外旅行が短距離保養地中心に再開され、MZ世代のリベンジ旅行心理が大きく作用した。個別自由旅行を好むMZ世代の予約の割合が高まったのはハナツアーの新たな商品とサービスも一役買った」と分析した。
ハナツアーはライブコマース「ハナLIVE」を運営し、MZ世代を攻略している。昨年、ハナLIVE予約のうち20~30代の割合は47.7%と高かった。
20~30代の予約が最も多かった商品は「ボラカイ4~6日」「ボホール5~6日」「ダナン/ホイアン5日」の順だった。このうちダナン/ホイアン商品は商品担当職員がショーホストとして出演したゲリラ放送で、MZ世代と活発に意思疎通を図った。
各分野の専門家が同行するテーマ旅行も脚光を浴びた。昨年のテーマ旅行予約者の中で20~30代は40.1%の割合を占め、旅行作家であるアン・シネ氏同行の6月のモンゴル旅行はたった1分で完売した。予約者の大部分が20~30代だった。
ハナツアーの関係者は「MZ世代の好みを反映した商品とサービス、マーケティングなどを拡大し、コミュニケーションも強化する」としている。「今年は欧州と日本の芸術旅行、東南アジアのインフルエンサー同行旅行などMZ世代の好みに合わせたテーマ旅行をさらに拡大する」と話している。
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