韓国流通業界は今年の旧正月に際し、名節弁当と、簡便食で一人で家で正月を過ごす「正月ボッチ族」をターゲットにしたビジネスに力を入れた。核家族化で伝統的な名節風景が消え、毎年名節簡便食の需要が増えたためだ。
コンビニCUによると、この3年間、名節連休期間中に弁当の売り上げが2桁の成長を見せている。2020年の売り上げ成長率は前年比12.6%を記録した。2021年と昨年も15.0%、13.4%で2桁の売り上げ成長率だ。
新型コロナウイルス感染以後、名節期間中に家に留まる人が多くなったうえに、試験・アルバイトまたは職場などの理由で帰省できない正月ボッチ族が簡単に食事を済ますためにコンビニを利用して売り上げが増えた。
求人・求職アルバイト専門ポータル「アルバ天国」が最近、成人男女2667人を対象にアンケートを取った結果、この期間、「短期勤労」(アルバイト)をすると答えた人数は54%だ。故郷訪問を計画する人は51.9%で比較的少ない数字だった。
こうした傾向に合わせてコンビニ業界は多様な名節料理とトックッ(雑煮)などが入った弁当を出した。CUは牛プルコギ・チャプチェなど名節料理とトックッまで一度に楽しめるプレミアム定食「牛プルコギトックッハンサン弁当」を発売した。
自宅で手軽に食べられるHMR(家庭簡便食)商品「リアルトンコギトック」も発売した。
GS25が旧正月を狙って発売したのは、トックッ餃子スープと銀杏を載せた黒米飯・宮廷風焼肉(ノビアニ)などが入った「五色韓定食弁当」だ。トックッ餃子スープをはじめチャプチェ・肉巻きなどが入ったイーマート24の「トックッ餃子スープ弁当」と「お正月のお祝い膳弁当」も旧正月の代表的な弁当だ。
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