2024 年 4月 30日 (火)
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廃バッテリーからエコ繊維、どこでもシャワー…韓国「持続可能性」スタートアップ続々

昨年2月、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)リサイクルセンターで透明ペットボトルが回収されている(c)news1

カーボンニュートラルとグリーン成長を事業基盤とする韓国スタートアップがここ数年、歩みを速めている。韓国政府が2027年までにこの分野の輸出100兆ウォン(1ウォン=約0.1円)を目標に立て、海水淡水化やスマート水管理などエネルギー企業がまず注目され、持続可能性に集中したスタートアップが続々と現れている。

カーボンニュートラルを目標とするスタートアップは、再利用と共有経済を目標にしている。国の主力事業の一つである電気自動車の廃バッテリーをリサイクルするスタートアップが代表的だ。スタートアップ「ライトルート(Right route)」は、世界で初めて電気自動車の廃バッテリー分離膜を活用し、エコ繊維を作った。

同社は環境省とSKイノベーションが進めた「環境分野ソーシャルビジネス発掘公募展」を通じて支援を受け、この技術を開発した。リサイクルエコ繊維を活用する場合、従来の衣類製造に比べて二酸化炭素排出量を85%減らすことができる。

ライトルートは昨年、この技術で世界最大のテクノロジー見本市「CES(米消費者家電展示会)」で革新賞を受賞した。現在は技術を高度化し、大量生産できる方法を推進している。

自転車や徒歩で移動するいわゆる「無炭素移動族」のためにシャワー施設を共有できるよう取り次ぐスタートアップもある。「シャワーミー(Shower me)」は環境省の「無炭素移動」からアイデアを得た。

同社はジムや企業のシャワー施設を共有するようにして、利用させる側には別途に所得を与え、利用者はどこでも安くシャワーを使えるようにした。同社は環境省の「カーボンニュートラル実践ポイント制」にも参加し、無炭素移動族に恩恵を与えた。

人工知能(AI)とロボット工学を基盤とするスタートアップ「スーパービーン(Super Bin)」は缶やペットボトルを買い入れる自販機形の「AIゴミ収集機」を出した。

この回収機はアルミ缶とペットボトル瓶を回収し、1個当たり10ウォンのポイントを付与する。このような方式はオーストラリアなど資源循環に積極的な国で既に試行中の方式だが、同社は人工知能によって回収可能な製品を判別する技術を融合させた。

この自動販売機は現在、全国に600個ほど設置され、月平均200トンのアルミ缶とペットボトルを処理している。

(c)news1

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