K-ウェブトゥーンが世界最大のエンターテインメント市場である米国で善戦している。
韓国ネット大手ネイバーの電子マンガのプラットホーム「ネイバーウェブトゥーン(NAVER WEBTOON)」が圧倒的1位の事業者に成長してウェブトゥーン市場基盤を築いた。次は「アジアのディズニー」という地位に挑戦する。
後発のネット大手カカオ系「カカオエンターテインメント(Kakao Entertainment)」は、1兆2000億ウォン(約1263億円)の大規模投資誘致の足がかりに、北米法人の「タパスエンターテインメント(Tapas Entertainment)」を中心に北米市場への進出に拍車をかける。
モバイル市場調査会社「data.ai」によると、ネイバーウェブトゥーンの月間アクティブユーザー数(MAU)は975万人(70.5%)で1位。これに電子書籍プラットフォーム「リディ(RIDI)」の「マンタコミックス(Manta Comics)」(9.7%)、タパス(8.0%)、「Tappytoon(タッピートゥーン)」(3.90%)、「NHNポケットコミックス」(3.12%)などが続いた。
ネイバーによると、昨年第2四半期(4~6月)の北米でのMAUは1250万人で圧倒的1位だ。2位の7倍にも上る。
ネイバーウェブトゥーンが北米市場で1位の地位を先取りしたのは、この10年間、地道な投資を通じてクリエイターとユーザーを集めた成果だ。アマチュア創作プラットフォーム「キャンバス」英語サービスには12万人以上の作家が作品を登録した。
カカオエンターテインメントも北米市場で存在感を高められるよう力を集中している。同社は1兆2000億ウォンを企業買収資金と運営資金にそれぞれ分けて活用する。運営資金は、北米や欧州のような従来のサービス地域に焦点を合わせて作品や作家の確保に使う計画だ。
ウェブトゥーンがドラマ、芸能コンテンツがウェブ小説にそれぞれ拡張されるなど、一つの知的財産権(IP)が多様なコンテンツに進化・拡張できる「IPバリューチェーン」を構築するという目標だ。
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