ソウルの人口が昨年末、943万人となった。1年前より8万1086人減少し、「1000万都市ソウル」も遠い昔のこととなった。
行政安全省とソウル市によると、同市の人口は1988年に1028万人で1000万人を突破し、1992年には1093万人でピークに達した。その後、停滞局面が続き、2010年以降、10年以上も減少傾向が続いている。「1000万ソウル」は2016年には993万616人になってしまった。
ソウルの人口減少はさまざまな原因が複合的に作用したものだ。2021年、ソウルの人口は死亡者数(49万人)が出生児数(46万人)より多くなり自然減少が始まった。昨年は死亡者数(55万人)と出生児数(43万人)の格差がさらに広がり、低出生現象が深刻化した。
ソウルの高い住宅価格に耐えかねて30~40代が首都圏新都市に住まいを求めた影響も大きい。実際、金浦(キムポ)、慰礼(ウィレ)など新都市入居が本格化した2010年11万5000人、2015年13万7000人がソウルを離れた。
ソウル市は人口減少にもかかわらず総世帯数は2029年413万世帯まで増加し、世帯構造も多様化すると見ている。「夫婦+未婚の子供」世帯は減少する半面、1・2人世帯は2050年76.3%まで増加する見通しだ。
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