韓国国内最大の違法ウェブトゥーン共有サイト「パムトッキ」が5年前に閉鎖されたのに、違法ウェブトゥーン市場はむしろ大きくなっている。政府とコンテンツ事業者が違法なコンテンツ流通根絶に注力するが、違法サイトが作り出される速度に追いつけずにいる。
韓国コンテンツ振興院の2022年のウェブトゥーン事業体実態調査によると、2021年で推定されたウェブトゥーン違法流通市場規模は8427億ウォン(1ウォン=約0.1円)だ。2020年(5488億ウォン)比53%ほど増えた数値だ。合法ウェブトゥーン市場の規模が1兆5660億ウォンであることを考慮すれば、違法市場の合法市場侵害率は53.81%に達する。
ウェブトゥーン違法流通市場は、K-コンテンツの躍進とともに成長した。過去、国内サイトを中心に違法な流通があったとすれば、最近は公式な翻訳が施される英語、中国語のほかにもミャンマー語、ヒンディー語、スペイン語、ポルトガル語など各国言語に無断で翻訳され、海外でも違法に流通している。
同院の調査によると、ウェブトゥーンの作家の58.9%は違法サイトに自分の作品が掲載された経験があると答えた。調査で作品が違法に流通された直後、月収益が400~500万ウォンから150万ウォンに落ちたと答えた作家もいた。
ウェブトゥーンだけに限った問題ではない。ウェブトゥーンをはじめウェブ小説、映画、ドラマ、アニメーション、音楽などすべてのコンテンツが違法流通の沼に陥っている。
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