韓国の女性デュオ・グループ「Davichi(ダビチ)」のカン・ミンギョンが手掛けるファッション企業が、新入社員の採用を告知する際、韓国の最低賃金並みの待遇を提示し、波紋を呼んでいる。カン・ミンギョンは自身のインスタグラムで「記入ミス」だと繰り返し謝罪している。
カン・ミギョンは芸能活動の傍ら、2020年にショッピングモール「AVIE MUAH」を設立した。昨年、ソウル市麻浦区(マポグ)の自社ビルを65億ウォン(約6億8710万円)台で購入している。
そのカン・ミンギョンが最近、自身のインスタグラムと就職情報サイトに、同社の採用広告を掲載した。その際、業務は「カスタマーサービスとデザイナー」▽海外顧客に対応できる英語力▽大卒以上▽3~7年の業務経験――などの条件を掲げたうえ、年俸を「2500万ウォン」とした。
この年俸2500万ウォン(約264万円)が韓国のネット上で波紋を呼び、「これだけのキャリアのある人材をこの年棒で使おうというのか」などと批判が相次いだ。2500万ウォンなら月額208万ウォン程度、年金や保険などを引けば手取りは190万ウォン(約20万円)ほどになる。会社員の平均年収(2022年、4024万ウォン)と比較しても大きく見劣りする。
ネット上では、この待遇について「情熱ペイ」(社員のやりがい以外は搾取して低賃金に抑える)との批判が巻き起こった。
カン・ミンギョンは6日、インスタグラムに「無経験・学歴非専攻者・新入の年俸と誤って記載された」「記載ミス」「直後に修正した」と釈明・謝罪したうえ公告を削除した。
それでも批判は収まらず、11日にもインスタグラムで、新入社員の初任給を3000万ウォンに引き上げるとしたうえ、「私はいろいろ未熟」「多くのミスをし、過ちに気づいて反省し、再び悩むという試行錯誤を経て、2年が経った」「会社の福祉と処遇を、より重要な価値と考える」と理解を求めた。
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