韓国政府は今年、エンターテインメント業界の不透明な会計処理の根絶に乗り出す。アーティストに正当な報酬を支給していない所属事務所に過料を賦課し、毎年、所属アーティストに精算資料を通知するよう対策を進めることで、K-POPの競争力を高める。
韓国では最近、歌手イ・スンギや、女性グループ「今月の少女」のメンバーだったチュウに対する所属事務所からの報酬支払いが不透明になっている問題が明らかになり、ポピュラー音楽での不条理な慣行が浮き彫りになった。
文化体育観光省は1日、芸能事務所などが所属アーティストに対し、年1回以上、定期的に支払いに関する資料を提示することを骨子とする「大衆文化芸術産業発展法」改正を進めると明らかにした。
また、事務所側の支払いが不正に滞っていると判断される場合、是正勧告・命令など行政措置を取るようにした。また報酬支給が遅れた事実が確認されれば、過料を賦課すると同時に、公正取引委員会に通知する方針も立てている。
今回の対策は、昨年末に浮上したイ・スンギとチュウの問題を受けたもの。イ・スンギは昨年11月、所属事務所HOOKエンターテインメントから音源収益を受け取れなかったと主張して物議を醸した。同時期にはチュウと所属事務所の間の葛藤も明らかになっている。
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