韓国空軍は2030年代半ばまでに、主力戦闘機F15Kに先端能動位相配列(AESA)レーダーを装着するなど、電子戦能力を強化する。防衛事業庁が先月28日、「F15K性能改良事業」推進基本戦略案などが審議・議決されたと明らかにした。
同事業は、F15K戦闘機の任務能力と生存性を高めるものだ。具体的には、F15Kで現在使われている機械式レーダーを、より優れたAESAレーダーに変更するなど電子戦装備を改良する。新たに搭載されるAESAレーダーは約1000個のモジュールを装着しており、複数の目標物の同時探知・追跡が可能だ。
軍当局は、F15Kの任務コンピューターを含むハードウェアの全般的な性能改良▽シミュレーターなどソフトウェアのアップグレード――など、AESAレーダー装着に伴うあらゆる後続支援を進めるという。
防衛事業庁は「これにより、F15Kが迅速・正確な標的識別・打撃能力を備えることになる。国家防衛の重要戦力になると期待する」とみる。同事業は2024~34年施行予定で、計3兆4600億ウォン(約3589億円)が投入される。
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