韓国の映画・ビデオ・放送番組関連サービス「カッティングエッジ(Cutting Edge)」がこのほど、コンテンツ製作・流通の「トゥーンプラス(TOON PLUS)」と、仮想人間の分野で戦略的に提携した。双方は、それぞれが持つメディアコンテンツとストーリーテリング(物語によって伝えること)をもとに仮想人間の世界観を構築するという。
カッティングエッジは、駅の電光掲示板やタクシーの車内チラシなどの屋外メディアのほか、ソーシャルメディア、OTT(動画配信事業者)、メタバースなどを活用して、仮想人間をマネジメントする事業を展開する。これまでに、仮想人間を手掛ける「ユアラウンド(Uaround)」と提携した経緯がある。ユアラウンドは仮想人間の映像製作ソリューション「メタソウル(Meta soul)」を運営するスタートアップだ。
一方、トゥーンプラスはウェブトゥーン「極道高校生」「映画はリアルだ」など、独創的なストーリーが土台になったコンテンツにより、厚いファン層を得ている。
今回の戦略的提携により、カッティングエッジとトゥーンプラスは▽仮想人間が活動するウェブ小説やウェブトゥーンなど新規の知的財産権(IP)を発掘する▽トゥーンプラスが持つIPを使った仮想人間関連のコンテンツの企画・開発――などを共同で進める。
両社は、仮想人間が「1人のアーティスト」として活動するプロセスを伝えることで、新たな価値を提供し、収益を創出することを目標にしている。カッティングエッジのパク・ミンギュン代表は「仮想人間マネジメント事業で重要な価値は、高度化する人工知能(AI)技術だけでなく、魅力的で共感できるストーリーだ。トゥーンプラスとのコラボで、仮想人間に関する興味津々なストーリーを伝えたい」と話している。
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