韓国サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長は昇進後初めての人事で、未来核心成長産業に挙げられる次世代通信と、人工知能(AI)の育成に力を入れた。財界は今回の人事を通じてイ・ジェヨン代表が「ニューサムスン」の新成長事業に重点を置いたと見ている。
サムスン電子は5日、社長団人事を通じて、先行研究を受け持っている「サムスンリサーチ」組織の変化を図った。
サムスンリサーチ長の職は、チョン・ギョンフン(田敬薫)ネットワーク事業部長(社長)が新たに引き受けた。チョン社長は通信技術専門家で、第5世代(5G)世界初の商用化などの成果を収め、ネットワーク事業の成長に貢献した。DX(デバイスエクスペリエンス、モバイル・家電)部門の最高技術責任者(CTO)も兼職し、DX事業の先行研究を総括することになる。
特にチョン社長は、サムスン電子が命運をかける技術の一つ「次世代通信」で新たな事業チャンスを模索する役割を担う。
次世代通信は、イ・ジェヨン会長が選んだ主力未来事業の一つだ。イ会長は、5Gをはじめ、サムスン電子の次世代通信事業育成を主導しており、6G時代の準備も進めている。
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