韓国国会は7日の本会議で、満年齢使用を明示した民法と行政基本法の一部改正案を議決した。早ければ来年から司法・行政分野で満年齢を使う見通しとなった。
韓国では年齢の数え方は三つある。2021年12月31日に生まれた赤ちゃんを例にとると、翌日(2022年1月1日)になれば▽「数え年」(生まれた時に1歳とする=韓国式年齢)では2歳▽「満年齢」(誕生日ごとに年を取る)では0歳▽「年年齢」(生まれた年は0歳、毎年1月1日に年を取る)では1歳となる。
韓国では「数え年」が習慣化しており、書類に「満年齢」を記さなければならない場合にわずらわしさを感じるという。民法では「満年齢」が原則となっているが、青少年保護法や兵役法、新型コロナウイルスの防疫パスなどは「年年齢」、ワクチン接種は「満年齢」が基準だ。
ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は候補時代、行政分野で「満年齢」に統一することを公約に掲げてきた。今回の民法改正では、年齢を計算する際、出生日を含めて満年齢で表示することを明示。ただし、出生後1年が経っていない場合は月数で表示できる。
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