韓国の化粧品・生活用品大手「LG生活健康」の株価が最近、急激に反騰している。同社を18年間けん引してきたチャ・ソクヨン代表取締役が引退し、新たなリーダーを迎えるのに加え、中国のゼロコロナ政策緩和への期待感が反映されたとみられる。
韓国株式市場の総合株価指数(KOSPI、コスピ)で5日、LG生活健康は前日比4万5000ウォン(6.72%)上昇した71万5000ウォンで取引を終えた。10月28日に記録した今年の安値(49万9500ウォン)に比べて43.1%反騰した。
同社の株価は、チャ・ソクヨン氏が代表取締役に就任する直前の2004年12月末には2万7450ウォンだった。チャ氏の就任後、「17年連続成長」を遂げ、昨年7月1日には178万4000ウォンという過去最高値を記録した。
新任にはイ・ジョンエ副社長が内定している。中国市場のリオープニング(経済活動再開)を控えた今、新しいリーダー率いるLG生活健康が過去の実績を取り戻せるか業界の関心が集まっている。
LG生活健康は2020年、新型コロナウイルス感染拡大を契機に、韓国化粧品1位のアモーレパシフィックを抜いてK-ビューティー1位になった。だが実績と株価上昇をけん引してきた中国経済に陰りが見え始め、昨年末には状況は悪化、免税売り上げが急落し、中国の現地売り上げが崩れ始めた。
第1四半期の売上高は中国での都市封鎖再開を受けて19.2%下落。営業利益は52.6%、純利益は56.0%も落ち込んでいた。
(c)MONEYTODAY