韓国製薬バイオ企業がペットの糖尿病や髄膜炎治療剤など、ペット治療剤の開発に乗り出している。栄養剤など補助剤の発売に続き、事業領域を拡大する。
韓国大手の大熊(テウン)製薬は、糖尿病治療剤として開発中のSGLT2抑制剤糖尿病治療新薬DWP16001(成分名・イナボグリプロジン)の安全性がペットを対象にした研究で確認されたとして、ペット対象の医薬品としても使えるようにすることを決めた。
大熊製薬の関係者は「DWP16001がペット犬糖尿治療剤として発売されれば、初の経口ペット糖尿治療剤として新たな治療オプションを提示でき、ペット市場で選択肢を広げることができる」と話している。
新薬開発のGNTファーマは、ペット認知機能障害症候群治療剤「ジェダキュア(Geda Cure)チュアブル錠」がペットの髄膜炎にも効果があることを最近確認し、さらなる研究に乗り出すことにした。
ジェダキュアの主成分であるクリスデサラジン(Crisdesalazine)は、韓国科学技術情報通信省の支援を受けて発掘したアルツハイマー認知症新薬で、抗炎症・抗酸化効果を同時に示す多重標的薬物だ。昨年2月、韓国初の合成新薬動物用医薬品として承認された。現在、柳韓(ユハン)洋行を通じて1300余りの動物病院で処方されている。
GNTファーマ・アニマルヘルス事業本部のイ・ジンファン本部長は「脳髄膜炎動物モデルとペット犬でジェダキュアの効用性が確認された。既存の治療剤とともにジェダキュアが脳髄膜炎患犬の臨床症状を緩和できる可能性が出てきた」としている。
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