2024 年 12月 22日 (日)
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韓国通信3社と自動車業界「コネクテッドカー」合従連衡

テレマティクスを使った自動車(写真=LGユープラスブログ)(c)NEWSIS

韓国通信大手KTが米自動車大手フォード・モーターと手を組んだ。来年から国内販売される高級車ブランド「リンカーン」の新車にはKTのインフォテインメントプラットフォームと音声認識ソリューションが搭載される。97.5%の認識率を誇る音声認識システムを通じて、ドライバーは言葉でナビゲーション、音楽、ラジオなどを利用することができる。

KTやSKテレコム、LGユープラスの韓国通信大手3社が、完成車メーカーとの合従連衡に本格的に乗り出している。電気自動車・自動運転車の普及が速まり、自動車が通信業界の新たな市場に拡大しているためだ。その代表が、無線通信網に連結して各種情報やエンターテインメントを提供する「コネクテッドカー(情報通信技術連結車両)」システムだ。通信会社はテレマティクス(自動車などに移動体通信システムを利用してサービスを提供すること)回線を供給し、ナビゲーションや音声通信、音楽・動画再生などを含む「車載インフォテインメント(IVI)」のプラットフォームを供給する。

KTはフォードのほかにも現代自動車やメルセデスベンツなど、国内外の完成車ブランド14社にコネクテッドカーサービスを提供しており、サービス加入者も320万人を超える。特に最近、現代自動車グループと7500億ウォン(約780億円)規模の大規模な株式持分交換を断行したのも、コネクテッドカーをはじめ、今後の未来モビリティ市場を先取りするための中長期戦略の一環と解釈される。

SKテレコムも、子会社「Tマップモビリティ」のサービスを基盤に、コネクテッドカー用インフォテインメント連合戦線を構築している。ボルボと協力して開発したアンドロイドオートモーティブOS基盤の「ヌグオート」を昨年末に公開したのが、その代表例だ。

SKグループのICTパートナー会社「ウェーブ(WAVVE)」も、現代自動車グループと「車両用OTT(文末参照)」開発のための協約を結ぶなど、コネクテッドカー同盟の範囲を広げている。

ことば OTT (Over The Top)

インターネット回線を通じて動画コンテンツや音声通話などを配信するストリーミングサービス。代表的なものが米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)や、スウェーデンの音楽配信大手スポティファイ(Spotify)で、登録したユーザーはインターネット経由でそのコンテンツにアクセスできる。

(c)NEWSIS

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