2024 年 12月 22日 (日)
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韓国で今や日常のパートナー「AIボット」 (下)

AIセラボット(写真提供=KT)(c)MONEYTODAY

韓国の総合病院「セブランス病院」は最近、通信大手KTの音声・文字変換(STT)エンジンと自然言語処理(NLP)技術が適用されたボイスボットソリューション「AIセラボット」を導入し、診療予約の効率性を高めた。

AIセラボットは、診療日が近づいた患者に人工知能が電話をかけて日程と担当医を案内し、その合間に患者の診療日程取り消しや変更などの処理を支援する。円滑に診療できるよう、それに必要な書類や留意事項などの情報まで提供する。

セブランス病院はAIセラボット導入により、「ノーショー」によって他の患者が診療を受けられなくなったり、病院の診療日程に支障が生じたりするなどの問題を解消できるようになった。

同院は今後、AIセラボットを、診療案内だけでなく、医療ビッグデータ事業と連携し、患者に専門カウンセラーを自動的に連結する「AI予約センター」として進化させる計画だ。

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◇獣医の負担低減

獣医学的データ分析を提供する韓国スタートアップ「ベットフラックス(VETFLUX)」は、チャットボットメッセンジャーをベースにした動物病院顧客管理プラットフォーム「ヌルペットプラス」を運営し、ペット医療市場でAIチャットボット技術を活用している。

現職の獣医が作った「ヌルペットプラス」は、チャットボットを利用して▽病院診療予約▽診療記録管理▽次の予約管理▽診療後、家庭内での処置・管理方法案内――など、あらゆるプロセスを自動化する。

ヌルペットプラスはチャットボットとの相談と診療記録をデータベース化し、これを基にして便利な機能を数多く提供する。これにより、獣医の業務負担を減らすという。チャットボットによって自動化されたメッセージを活用して迅速な相談を提供し、リアルタイムで相談に対応し、その内容も管理する。

旅行業界もチャットボットの使用が活発な分野だ。最近は、人が仕事をしない深夜の時間帯にも自動化チャットボットを活用して必要な情報を提供し、利便性を高めている。

◇24時間、観光案内が可能

済州観光公社は、済州観光情報センターを訪れる観光客の便宜を図るために、24時間総合観光情報案内が可能なAIチャットボットを年末までテスト運営している。

チャットボットサービスは、済州観光情報センターが開いていない夕方や夜間の時間帯にも観光情報を問い合わせできるよう24時間提供されている。チャットボットによって観光客は旅行先、日程の提案、夜間旅行、ショッピング、祭りなど、済州旅行の日程と関連した情報はもちろん、交通、観光地図、車椅子レンタルのような済州観光全般に対する回答を得ることができる。

同公社は観光客の質問に答えるため、2019年から昨年まで済州観光情報センターの相談データベース(DB)と「ビジット済州」のコンテンツデータを使ってチャットボットDBを構築した。

公社関係者は「チャットボットの試験運営期間に、サービス利用者の質問を分析して意見を反映した。観光客の便宜を図るため、チャットボットサービスを改善し続けていく」と話している。

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