韓国の高級ホテルが、MZ世代をターゲットにアートツアーを実施している。世界的な作家のユニークな空間芸術展示から、自分で絵を描いてみるアートクラス、ホテル展示作品を鑑賞するアートツアーなど多彩だ。
MZ世代の文化生活は多様だ。好みに合う展示会や空間を訪ね、インスピレーションを得るプロセスを楽しんで、その瞬間を証拠写真など意味深い成果物として記録に残す。その空間がホテルなら、より特別な感覚を得られる。
パラダイスシティは芸術展示空間パラダイスアートスペース(PARADISE ART SPACE)で空間芸術という文化ジャンルを体験できる「スペースシンフォニー」(SpaceSymphony)展を開いている。現代社会では、オンラインメディアの普及によって芸術的な感覚が鈍っている。実在する空間の中で、芸術的体験を通じて、人々の感覚を呼び覚ます企画だ。
ビスタウォーカーヒル(Vista Walkerhillは美術大衆化ブランドであるプリントベーカリー(Print Bakery)と手を組んで、オープンギャラリー空間である「プリントベーカリーウォーカーヒルフラッグシップストア」を運営中だ。四半期ごとに多様なジャンルの観客参加型展示によって、韓国内外の有力アーティスト作品を紹介し、展示ごとに特別に製作したグッズを販売する。
MZ世代の間で流行している美術ワンデークラス(1日講座)もホテルで開く。簡単な美術授業は、色を塗ることで情緒的安定感を与え、心理的ストレスを解消できるという点で人気だ。ソウル新羅(シルラ)ホテルはアートクラスを含むパッケージ「オータムヒーリングアート」を開催している。このパッケージを利用すればホテルの散策路である八角亭(パルガクチョン)近隣の「メモリーズヒル」で趣味の美術授業専門業者「マイパレット」が開催する美術授業に参加できる。
ソフィテルアンバサダーソウル(Sofitel Ambassador Seoul)は宿泊客専用の「アートツアー」プログラムを実施する。ホテルに展示されたマスターピース62点のうち12点を選んで、生き生きとした説明とともに作品を鑑賞できるようにした。1階ロビーにある作家ファン・ランの「隠された崇高さ」、作家キム・ユソンの「レインボーアフターファン・ゴッホ」など12点で顧客に芸術的な日常を提供する。
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